イラク人質事件

香田さん、遺体で発見 首相は自衛隊の活動継続を表明

 イラクバグダッド市内で31日未明(現地時間30日夜)、首を切断され、星条旗に巻かれた男性の遺体が見つかり、政府は同日午前、武装グループに拘束されていた福岡県直方市香田証生(こうだ・しょうせい)さん(24)と確認した。イラク戦争後に殺害された日本人は5人目。自衛隊撤退を迫られた人質事件では初めての犠牲者となる。小泉首相は同日、「引き続き自衛隊による人道復興支援を行う」との声明を発表したが、12月14日に期限を迎える自衛隊の派遣延長問題など、日本の対イラク政策が改めて問われることになる。


http://www.asahi.com/international/update/1031/003.html

日本はアメリカを追随するしかない、それが私は現実だと思っています。
どんなに自虐的だと言われようが、周りを見渡してみれば明らかでしょう。
それを否定するなら、沖縄をはじめ日本各地に米軍基地が存在する理由すら説明できない。


アメリカ追随をやめようよ」というコメントなら馬鹿でもできるわけで、
「その方法論は何?」と聞いてみると大部分の人が答えに窮してしまう。
アメリカ抜きで政治も安保も可能な方法があれば、それを軸に構築すれば立派な意見となる。
しかし、何の根拠も無しに希望的観測だけを述べても、やはり現実問題として何もないに等しいと思う。


なぜゼロではないかというと、それが世論として構成されれば一定の力を持つんです。
だから、社民党のように護憲だ護憲だと世論に訴えかけるしかない。


今回のイラク人質問題は、アメリカ抜きでは何もやれない今の日本の当然の結果です。
それがいいとか悪いとかいっているのではなく、原因と結果の法則からすれば何も不思議ではないということです。
外交的に何もやれないから、外務省も「イラクへ行くな」と口を酸っぱくして言うわけですし、
それを無視して日本人がイラクで拉致される事態が発生すれば、米軍の強力をあおぐしか方法はない。


自衛隊を撤退させるなんていうのは、小泉の精神状態が狂わない限りあり得ない。
いや、狂ってもあり得ない。


じゃあどうするのかというと、日本のあり方をもう一度考えなければならない。
「何をいまさら」という声が返ってきそうですけど、「いまさら」というようなことをやってこなかったのは事実で、
もっとも大切な自国の安全保障すら真剣に考えてこなかったのに、今更も何もないわけですよ。


軍隊も持たないで国がやっていけるわけない、というのが私の考え方なので、
まずは自衛隊を軍にし、ちゃんとした情報機関を持って、まずは経済的にアメリカと徐々に距離を取るしかありません。
安全保障にとってはアメリカにとって地理的に最も重要な場所に位置しているわけですから、
欧州やアジアと距離を縮めながらやれば方法論的に不可能ではないと思います。


今は殺され損です。
日本国内でテロが起こる日も近いでしょうけど、殺されても何も変わりません。
だから、殺されないように生きることが、今の私たちの現実ではないでしょうか。