至福の連続性

誰にも至福の瞬間というものはある。
ロマン・ロランが言うように、人はおおむね自分で思うほどには幸福でも不幸でもないのですが、
実感というレベルでは多少なりとも幸や不幸というものが存在するのは、多くの人間の経験上明らかです。


私にも幸せを感じる時間というものがあります。
そう、深夜2時過ぎなのです。
やることやって、歯磨いて、タバコ吸って、あとは寝るだけ!というのが午前2時。


冷蔵庫から「赤りんご青りんご」(グリコ)を取り出し、ポテトチップスの塩味を開けて、
んで仮設の本棚から震災列島を取り出して、毛布にくるまる。
シオリを挟んだページをめくって、昨日読んでたところの次の行を見つけたときが至福の瞬間。
んで、ジュースを飲みながら読書してる時が、最近では一番の幸せな時間です。


さて、震災列島ですが、東京で買ってきました。
「主要書店ベストセラー云々で必ず見かける八重洲ブックセンターとはどんなところだ?」
と思って、近郊地域30番の発車メロディーが流れる東京駅の八重洲口から外に出てみる。


丸の内はまわったことあるんですが、八重洲口に出たのは生まれて初めて。
看板に「大丸」と書いてあったので大丸を探してみたら、佐賀ではあり得ない規模の巨大な建物がソレだと気付く。
ビックリしながら片側4車線(3車線?)の道路の向こう側(大丸の向かい側)を見ると、3〜4階建ての建物を発見。
そこに「八重洲ブックセンター」と書いてありました。


ジュンク堂の何倍もある建物と大混雑な店内を想像してただけに少々ガッカリしたのですが、
まあ、私が行ったのが休日だったし、普段はビジネスマンがウジャウジャいるのでしょう、きっと。
そこで偶然にも石黒さんの新刊を発見したので即購入。
新幹線の中で読もうかと思ったら、前にも書いた修学旅行生がやかましくて読書どころじゃない。


んで、結局家に帰ってからじっくり読むことになりました。
分厚いし読み応えがある(と信じてる)ので、もうしばらくは至福な時間を堪能できそうです。