相談事
昔から、というか中学入った頃から相談役にまわることが多かった気がします。
何か知らないけど、人の悩みをよく聞かされてきました。
別に苦ではないので快く引き受けてきたんですけど、
その相談事の90%以上が恋愛に関わること。
なんで、しかも私にそういう相談を持ってくるのかが、まず分からない。
他の友達にも相談して、その一環として私の意見を求めてるかと思えば、
それは違うという。
何度か「なんで俺に?」と聞いたことがあります。
決まって「経験豊富そうだから」っていう。
失礼なヤツらだ。
それじゃあまるで、私が遊び人のようではないか('A`)
まったく、こんなに純真で一途だというのに。
まあ、脳が女脳だから、相手の女性の気持ちも分かるし、
性別は正真正銘の男だから相談者である彼らの気持ちもよく分かる。
相談相手に何を求めてるのかも分かるし、
言葉で唆すのは得意だから、その辺が関係してるのかな。
それにしても、驚くことが多い。
普段は自信満々で威張ってるようなヤツが、
肩を落としてションボリしながら「俺、絶対嫌われた。どうしよう」
と泣きそうになってるのを見たりすると、
「ああ、恋とはここまで人を変えてしまうものなのか」と思います。
いつも思うのは、考え過ぎで考えなさ過ぎる、の一言。
付き合う前だったら、未来を美化し過ぎて、現在を考えなさ過ぎる。
付き合った後だったら、過去を美化し過ぎて、未来を考えなさ過ぎる。
過去も現実も未来も、程よく考えることのできる人たちばかりなのに、
なぜか、そういう当たり前のことができなくなってしまう。
果たして自分もそうだろうか。
分からん。
何せ、恋愛経験は決して豊富じゃないですしね。
ところで、春は恋の季節。
20歳も過ぎたムサいオタクがいうのもなんですが、
ここ数ヶ月、とある女性のことが気になり始めてます。
前にもチラっと書きましたが、相手は6歳も年下。
自分でもビックリしてます。
超が付くほどよくしゃべる女の子なのですが、
出会いというのは、ひょうんなことから。
普通に超Sな女王様とお茶を飲んでる時に、
私の趣味――時々漫画を描いたりしてるって話になって、
当然どういうの?ってことになったので詳しく話すと、
ああ、それなら良い子がいる、といって紹介されたのが彼女。
その頃っていうか、今も引き続きそうなんですけど、
ネットで下着売ってる女の子の話を描きたくって、
ネタ集めにネットでグルグル巡っても埒が明かず、
どうしたものか、とちょうど煮詰まってた所だったのでした。
女王様仲介で一度会った後は二人でちょくちょく会うようになって、
最初はネタを掘り起こそうと必死になってましたけど、
ここ最近はそんなのどうでもよくなり、普通の会話ばっかしてます。
年下は俺には無理!って最初からシャットアウトしてましたが、
いや、これはこれで楽しいかな、って変化する心境。
変わったもの、普通と違うもの、それのみが私の唯一の価値基準。
どんなに美人でも、そりゃ綺麗なことは認めますけど、全然気になりません。
昼間初めてあって美人だなって思っても、夕方には忘れてる確率が高い。
だから、美人でも普通でも可愛くなくても、
何か特異なものがあれば問答無用ですぐに飛びつきます。
ところで、好みのタイプを芸能人で言わせる質問をする人が多いけれど、
それに何の意味があるのか未だに分からない。
人の美的センスを聞いて何が面白いんだろう、と思います。
「花子」とか「光浦」とか言う人がいたら私も食いつきますけど、
結局は、当たり障りのない普通の芸能人で終始してしまいますし、
美的センス以外の答えを意図したものであれば、
性格も何も知らないのに「好き」って言えることの方が問題な気がします。
とまあ、そんな馬鹿みたいなことを言っても仕方ないので話を戻すと、
件の彼女は、一見すると関西系の明るくて可愛い女の子ですけど、
私のアニメ話に付いてこれるくらいのアニヲタっぷりで合格。
「この分だと、某巨大掲示板群に入り浸ってるな…」とはチラリと思いましたが、
そこはスルー。
しかし、気になるのは気になる。
試しに駅で待ち合わせしてる時「ぬるぽ」って連呼してようかなぁ。
突然後ろから叩かれたら、100%惚れるかも(笑)。
まあ、でも、彼女自身に対して気になるのは確か。
中学、高校と陸上やってて走るのは好き、
ショートヘアより少し長めの髪、
関西弁、
明るい性格、
そんなのが、昔の想い人にすごく重なって見えるときがある。
本当にドキッとするくらい。
このドキッが別のドキッに変わるかどうかは、まだ分かりません。
それに、東京は歌舞伎町に行って本格的に働きたいって思ってるみたいですし。
ちょっと寂しく思いましたが、はて、これはどういう心理状態なのだろう。
うーん、分からん。
でも、まだ若いのにシッカリしてるし、私の知らない世界をいっぱい知ってて、
しかも、毎回新たな一面を発見したりして、正直楽しい。
悩みなんか聞いてると、「ああ、その頃同じこと悩んでたな」とか、
「どうしてそう考えてしまうんだろう」とか、過去の自分を思い出したり、
とうの昔に「常識」の名の下に消してしまった根本的なことを真剣に考えたり、
彼女はどうかは知りませんが、私は非常におもしろい日々を送れてます。