笑顔は0円、じゃあ困った顔は?

なんか、いつも同じ担当さんなのは気のせい?
いや、気のせいではないはず。
一週間に4回以上の頻度で通ってるのだから、間違いない。


見た目は10台後半という感じで、背は私よりも頭一つ分くらい小さい。
セミロングの黒髪を後ろで結ってるのが、よく似合っている。
可愛いといえば可愛いし、愛らしいといえば愛らしい。


レジでその担当さんであってもなくても、
「○○番でお待ちのお客様ー」と私の耳に届く明るい声はいつも同じ。
注文取るときと商品を持ってくるお姉さんは同じだと思っていたのだが、
まあ、その辺は状況によって対応が異なってくることもあるだろう。


しかし、だ。
いつものお姉ちゃんがレジに来たのを見て、私の中の小悪魔な部分がちょっと顔を出した時のことだ。
チキンフィレオ、セットで」と口にしたときの驚きようといったら。
「えっ?」と固まった君。すごい顔してますよ。
チキンフィレオ…セットですね」としつこく3回も確認してくれた。


最近(ここ数ヶ月)は、ドアから入ってくる私を見つけると明らかにニヤけてる。
「あ、てりやき男が来た来た」とでも思っているのだろうか。
悔しいので、てりやきセットをポテトで頼んで、
「お飲み物は?」と聞かれた後に「ココア」と言ったら、
1ヶ月前と同じように驚いた顔を見せてくれた。


最高!
私は思いっきり唇を噛んで笑いをこらえた。
「コーラではないの?」と言わんばかりに、注文に誤りがないか何度も確認してくる。
例え仲間内で「てりヲタ(てりやきマックセットを頼むヲタク風の男)」とか呼ばれてても、
たまにこんだけ楽しめたらいいかな、と思えてくる。不思議だ。


さて、今日のお昼の困った顔はというと、期間限定の503円だった。