レイニーブルー

マリア様がみてる / レイニーブルー
マリア様がみてる / パラソルをさして
マリア様がみてる / 子羊たちの休暇
を読み終えました。


今日の午前3時くらいでしょうか、やっと時間が取れて本を読み始めて、
マリア様がみてる / レイニーブルー 』を読み終えたのが、それからしばらく経って。
ダァーっと涙を流しながら「寝ないといけない…けど!」と次巻を取りだし、
またまた涙を止められないまま「もう、徹夜でいいや!!」と次巻を手に取りました。


で、これ書いたら『マリア様がみてる / 真夏の一ページ』を読むところなんですけど、
瞳子ちゃん、祐巳の妹になりそうだな、と(笑)
いや、なんとなくなんですけど、由乃っていうより祐巳かな。
今のところ瞳子由乃は分かりませんが、祐巳瞳子はかなりありそうです。
祐巳瞳子ちゃんが持ってないものをいっぱい持ってるっていう。
それに、乃梨子瞳子って、志摩子祐巳みたいだし。


ま、新キャラ出てくるとどうなるか分かりませんけど。


さて、聖は卒業してどうもっていくかな〜、と思っていたら、
うんうん、上手い具合に使ってらっしゃる。
いとしき歳月』の”あとがき”か何かで「聖は人気がある」って書いてあって、
んで、同じ敷地内のリリアン女子大学に通うことが後々になって分かって、
ここで少女漫画に有り触れた悪い意味での「人気取り」に向かうとイヤだなぁ、
と心配してたんですけど、いやはや、素晴らしいです。感服致しました。


ただ、祐巳が「聖はジョーカー」だって言ってるところが少々引っかかりました。
つまり「聖がいなかったらどうなるの?」「何かに依存した弱い人間じゃないの?」っていう。
でも、よく考えてみると、人間っていうのはそういうものかもしれません。
「いくらそうでなくてはならない」といったところで、現実は弱い生き物です。
最後の砦がなくなっても、また、別の何かを探すっていう。


というと「んじゃ、単なる代替物なのか?」っていう”相談者な私”が突っ込むのですが、
ハッキリいっていまえば、その通りだと思います。
人間は「何かに依存した弱い生き物であり、その依存物は代替可能である」っていう。
ただ、簡単じゃないし、自分の意志とは遠いところに、多くはあるものです。
そこに死ぬほどの苦悩が伴い、その間に心の奥でひっそりとジョーカーが形作られるっていう。
自分では最後の砦を獲得できないし、だけど、自分でしか最後の砦を獲得できないっていうことで、
”吹っ切れた”時にはもう自分の足で立ってるし、後で確固たるものを感じるしかできません。
矛盾しまくりですけど、人間は人間を理解できるほど進化していませんしね、
私は、そういう風に理解しています。


最後の砦は必要だ、ということを再確認させられた一日でした。


追伸:
レイニーブルー』のラストで祐巳が聖の胸で泣いてるとき、祥子がやってきます。
その時、祥子泣いてたんじゃないのかな、と思いました。
もちろん、ポロポロ大泣きするんじゃなくて、ツツっと一粒伝う感じ。
それを見て、聖は何も言えなかったんじゃないのかな、と。
黒塗りの車で帰る祥子の描写(平然として見える)も、
あー、こりゃ相当なショック受けてるな、と、もう可哀想で可哀想で。
それと同じくらい、祥子のお祖母ちゃん家に行ったときの蓉子も可哀想で仕方なかったです。
ただ、柏木さんが優しかったので、そこは救われました。
ま、似たもの同士というか、同じ気持ちだったんでしょう、二人とも。