風邪と惰眠

昨日は日記書き終えた後にすぐに眠りまして、起きたのが今日の19時。
おかげで久々に映画何本か見ようと思ってた予定も全部チャラ(死語?)。
しかし、なんでこんなに眠いのか分かりません。


睡眠欲というのは、食欲と睡眠欲に密接に関係しています。
空腹感が高まると眠くなり、それによって食欲を満たします。
(お腹が空いて眠くなることで、夕方子供が眠ってるのもソレです)
また、ムラムラが溜まってると、それを睡眠欲で解消する働きもあります。
この場合、普段夢をよく見る人は「空を飛ぶ夢」を見るようです。


睡眠というのは「大脳を20分休めること」なので、時間は関係ありません。
3時間眠ろうと10時間眠ろうと、脳の中心部が20分休止すればいいのですから、
長い時間眠る=惰眠というのは、まったく必要なものではありません。


しかし、「長い時間寝てないと寝た気がしない」という人もいます。
それは疲れが溜まってる人の言い分で、3〜4時間寝ても疲れが取れないためです。


人間は寝ることによって身体がゆるみ、そして起きる時に身体がひきしまります。
これが健康な人の場合は普通にできるのですが、疲れが一カ所に溜まるとバランスが崩れます。
つまり、身体がゆるんでひきしまるサイクルでは取れない疲れが、ずーっと溜まっていくわけです。


これを解消するために、風邪を引きます。
「風邪を引くと身体がだるい」というのは、身体が自動的にゆるんでる証拠です。
誰でも寝てるときに意識があれば、同じように「だるい」と感じるでしょう。
熱が下がり平熱以下(35度)になった時、だるい症状は解消します。
平熱以下(35度)から平熱(36度)に変わるときに「身体がひきしまる」ので、
「風邪は治りかけが大事」というのは、このことを言ってるんですよね。


要するに「身体をゆるめて慢性的な疲れ(偏り疲労)を解消」して、
「身体をひきしめる」ことが風邪を引く目的(作用)なわけなのですから、
ここで身体をグッとひきしめなければ何の意味も成さないのです。
だから、治ったと言って無理をすると、何度も風邪を引いたり長引いたりするんです。


ということから、長く眠るのは疲れが溜まってる証拠なんだな、と思います。
風邪を引けば良いんですけど、なかなか思うように引けないんだよなぁ。


追伸:
「風邪はどれくらい引けばいいのか?」っていう疑問がありますが、
これは身体のサイクルが「8時間」であることから、最低8時間ということになります。
この夏、私が風邪を引いた場合のことを書けば、「身体がだるいな」と思って熱を計ったら37度9分。
「お〜〜、風邪引いたか」と、その後はコンビニに行ったり弟とカラオケ行ったりして、
とにかく熱が39度を越えるようにしました。
人間は普通の風邪であれば40度を越えるようにはできていませんし、普通は39度で十分なのです。
(悪い箇所を治すために40度を越える温度が必要な場合もありますけどね)
母はかなり心配して薬を飲めと言ったり寝ていろと言ったりしましたが、
「どっちにしろ39度まで出さないと風邪は治らないから。」と何度も説得。


すると熱が39度5分まで上がって「よし、熱は出せるだけ出したから、あとは8時間後に35度になる」
(つまり、あと8時間はどんなに頑張ろうが、結果は一緒。余計なことはしない)
と思って布団を被り、とにかく出せるだけ熱を出しました。
汗というのは体温が下がるときに出るものなので、汗をできるだけだし、
その汗がサラサラになったところで下着等を代えました。
(風邪で熱が下がる時の汗は2種類あって、最初はベタベタの汗が出るんです。
これは拭かずにそのままにし、汗がサラサラになってから着替えて軽く拭く感じで良い。
ベタベタの汗の時に着替えても良いですけど、それだと何枚も下着や服が必要で、
経済的にも汗がサラサラになった時と、平熱以下になった時に着替えるのが良いのです)
ピッタリ8時間経ったところで熱を測ると案の定「35度4分」に下がっていたので、
「あと8時間の辛抱」と、できるだけ動かないようにして、大人しくソファーに座って本を読んで過ごしました。


で、結局8時間後に体温を計ると36度2分になって、風邪は治りました。
1日(24時間)かかっていませんが、これが普通なんですよね。
「馬鹿は風邪引かない」というのを考えると、やはり考えないことが大事なんだと思います。
「明日学校や会社があるのに、治らないかもしれない」とか考えるから長引いてしまう。
薬を飲んで熱を下げたように見せかけるわけですけど、
身体はゆるんだままで熱も上げられない、ということで余計に悪いんですよね。


「馬鹿は風邪引かない」ではなく、「馬鹿は風邪を引いても治るのが早い」んだと思います。
余計なことは考えないから、自分が風邪を引いている、ましてや治らないなんて思ってもみない。
だから最短の8時間で「熱が出る→身体がゆるむ→身体がひきしまる」をやってのけるんだと。
学校に来て帰る頃には治ってるわけです。
すごいです。
「健康だから風邪を引く」わけで、風邪を引けない人は健康ではありません。
現に、年取って死ぬ人は2〜3年風邪を引きません。
「風邪も引かずに健康だったのにねぇ」なんて周りの人は言うわけですけど、
健康ではないから「風邪を引いても治せない」ことを身体は知ってるわけです。
死んだ人が墓の下で風邪を引くなんてことはないことを考えれば、当然です。
生きているから風邪を引き、身体はそれを治そうとする。
風邪を引いたときには「健康で良かった」と身体に感謝してもいいくらいなんですけど、
現代の衛生感では、そう考える余地を残してはくれません。