ラストクリスマス

なんともいえない話でしたが、雪にまつわるお話はよかったなぁ。
ただ、青井が掴んだシーンをもう少し残酷に描いてほしかった。
喉まで涙が出かかっていたのに、あと少しだったんだよなぁ…、
ただ、こういう残酷な場面では映像ではなく音楽でググッといってほしい。


Xファイルの第4シーズン第2話、そのあまりのグロさに年齢制限がかけられた「ホーム」。
その中で、犯人である兄弟が人を殺す時にかなり陽気で軽快な音楽が流れるんです。
映像も殺人シーンは流さずに、現場となっている家屋を引きながら撮ってるんですけど、
これはトラウマになるくらいすごかったです。
(こう言うと普通は人に勧めたくなるのですが、ホームだけは見ないが吉。あれは見るもんじゃない…)
と、同時に、映像作品における音楽の重要性を思い知らされました。


イノセンス』の押井監督も「映画の半分は音でできている」と言ってるんですが、
まさにその通りだと思います。
映像の補助で音楽があるのではなく、映像と同列に音楽があるのですね。


今回のラストクリスマスの場面でいえば、映像はあれでOKだと思います。
視覚的にはグッとこれるんですけど、なんだか今ひとつ乗れない。
ということは、これはもう音楽しかありません。
もう少しアップテンポの曲でガーンといけば良かったんじゃないでしょうかね。


さて、本編もラストに向けてスパートがかかりました。
もうここまできたのだから、あとは突っ走ってほしいです。