映画と人生

私がアニメ映画を作るとしたら、人間くさくない映画を作ってみたいと思う。
つまり、生活感のない、もっといえば一切(登場人物の)感情のない映画です。


別に、「人間の人間くさいところが嫌い」というわけではなく、
そういう部分が作品(アニメや実写映画、ドラマ、小説)から消えかけてる現在、
敢えて感情を一切廃した作品で、逆にそれを刺激してみたいなぁ、と。


もちろん、それが可能かどうか(つまり制作に成功するかどうか)は別ですよ。
さらに言えば、制作者として当然求められること(興行収入)もありますけどね。
でも、作るとすればそういう映画をつくってみたいです。


まあ、幸か不幸か留年して時間もあることなので(笑)、その辺はじっくり考えることにします。


ある友達に「世間的なキャリアの価値観からすれば、アレだな」などという大変失礼ですが、
まったくもってその通りのことを言われましたが、そんなこと考えてたらとても生きていられませんよね。
「世間に認められたい」というのは、高校時代ずーっと思っていました。


いわゆる「良い大学入って良い会社入って」という一世代前の考え方をそのまま持っていたんですけど、
浪人初期にそういうのは全て打ち砕かれたわけで、それなりに苦悩しました(苦笑)。
自殺しなかったのは今考えても不思議なくらいです;;


危ない綱渡りのようですけど、何とかステイタス第一主義から脱皮し、いまの私がいます。
考えてみれば、地球から、宇宙から見れば私の人生なんてちっぽけなもので、
私という生命体に宿っているのも奇跡以外の何者でもない。
だったら、私が何をしようがたいしたことではないじゃないか、というのが今の考えです。


とはいうものの、色々と苦悩することはあるわけで、そういう時は空を見るようにしています。
頭の中だけで色々やっていると、自分の存在(身体)を忘れてしまうんですよね。
だから、空(地球、宇宙)を見ることによって自分の小ささ、もっと言うと自分のペースを再確認するんです。


っと、なんか広大な話になってきた(苦笑)。
話を戻すと、何をやってもいいんじゃないか、という思考を獲得できたことは、
自分にしては良くできたなぁ、と思っています。


人並みの人生、とはいえませんから、やはり、これからも人と違った人生を送るんでしょう。
一度しかない人生なのだから、それもいいのかもしれません。
(そう思わないと生きられないんだろ〜、なんて言う酷い人間は逝ってよし!(笑))