台風、襲来

ミサト「また台風?これで今月に入って7個めよ。今年は台風がよく来るわね」
日向「そのおかげかどうか分かりませんが、使徒は来ないしラッキーですよ」
リツコ「これから2週間はオートパイロットの実験で泊まり込みよ。私たちには関係ないでしょう」
ミサト「私じゃなくてー」
シンジ「こんにちは〜」
ミサト「?あんたたちまさか…」
アスカ「午前中早ー退。フけてきたわけじゃないわよ」
ミサト「アハハ。そうよねー。シンちゃんもいるし」
アスカ「それってどういう―」
リツコ「昨日言ってたアメリカのハリケーンはどうなったの?」
伊吹「フロリダ上陸で、被害は拡大しています」
青葉「中心気圧が910ヘクトパスカルですからね、今度のは酷いですよ」
日向「昨日のNOAA(アメリカ海洋大気局)の発表じゃ940ヘクトパスカルだったのにな」
伊吹「一晩でそんなに発達するものなんですか?」
リツコ「気象は専門外なの。副司令にでも聞いて」
ミサト「ん?880?何これ?」
日向「1時間前に送られてきたデータですが、たぶん入力ミスでしょう」
ミサト「NOAAに連絡して、ちゃんとしたの送ってもらって」
日向「ハイ」
青葉「あれ?フィリピン沖の台風が急発達してるぞ…」
アスカ「中心気圧が840ヘクトパスカル?こんなのありえないことくらい、馬鹿でも分かるわ」
シンジ「へー、840ってそんなにすごいの?」
アスカ「…!!」
青葉「たったいま、米州全土に災害緊急警報が出ました!」
ミサト「!?」
日向「NOAAから至急報受信!先程のデータに間違いはありません!」
伊吹「フィリピン沖の台風、猛烈に発達しています!現在、500ヘクトパスカル!」
ミサト「そんな馬鹿な!」
リツコ「まずいわ…。高潮の被害が出る」
ミサト「何言ってんのよ。台風はまだフィリピンなのよ」
伊吹「400ヘクトパスカル、380ヘクトパスカル…発達のスピードはさらに加速しています!」
青葉「アメリカ全土に避難命令が出ました!」
日向「救助にあたっていたアメリカ太平洋艦隊も全艦艇ロスト!」
青葉「日本列島全域に大雨、洪水、暴風、高潮警報が発令されました!」
ミサト「高潮?内陸にも?」
伊吹「フィリピン沖の台風、300ヘクトパスカルに発達!」
リツコ「中心気圧が300ヘクトパスカルともなれば、波は太平洋全域で150メートルを超えるそうよ」
シンジ「150メートルっていったら、太平洋からやってきた波が日本海へ抜けちゃうわけか」
アスカ「あーあ、ぜーんぶ水浸しね」
ミサト「地上都市を中に戻して。碇司令に連絡!」
日向「司令はいま、南極ですが…」
ミサト「え?」
リツコ「あなたが責任者よ」
ミサト「……」
ミサト「第一種警戒態勢を発令!今から10分後にジオフロント及び本部へ通じる全通路とパイプを閉鎖します」
ミサト「高潮第一波が到達する前に、できるだけ地上の市民を避難させて」
日向「ハイ」
ミサト「台風は?」
伊吹「中心気圧は270ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は380メートルに達してます!」
日向「衛星からの画像届きました。主モニターにまわします」
ミサト「これが…。すごい」
リツコ「まさに自然の驚異ね…」
伊吹「台風の目の直径は140キロを超えています」
日向「受信データを照合。パターン、青。間違いありません、使徒です!」
ミサト「なんですって!?」


で、台風の目が使徒の本体っていう設定で話を進めようと思ったのですが、
長くなりそうなのでこの辺でやめときます(笑)


なんで、こんなのを書きたくなったかというと、デイ・アフター・トゥモロー 通常版 [DVD]を見たからです。
うーん・・・自然災害ネタはCGとストーリーのショボさで萎える作品が多いのですが、
これはよくできていました。
ロスのハリケーンだけでお腹いっぱいになるほど、すごかったです。